2024年学生自治会運動方針

能登半島地震被災者支援にとりくもう!

 

 能登半島地震では200名以上の方が亡くなり、今も多くの方が避難生活を強いられています。被災地では道路や水道・電気などのライフラインが寸断され、今も孤立状態や要支援の集落が複数あります(1/16時点)。避難所でも物資・人手の不足や衛生状況の悪化が大変深刻になっています。私たちは被災された方々の苦しみや悲しみに思いをはせ、少しでも力になれるよう、奈良女から支援活動にとりくんでいきましょう!

 被災地でいまも物資や人手が不足しているのは政府が支援をなおざりにしているからです。政府は多くの被災者が物資不足を訴えている最中に自衛隊のパラシュート降下訓練・物資輸送訓練を行い(1/7)、「災害対応の中でも、国の守りは揺るぎないと国内外に示す」(防衛相)と言いました。被災者の救助や物資輸送に全力を注ぐこともなく、何が「国を守る」でしょうか。助けを求める被災者を見殺しにする岸田政権に抗議し、被災者救援に全力を尽くすよう求める声をあげていきましょう!

 

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2024年新歓を大成功させよう!

自由で活発なサークル・部活動をさらに発展させよう! 

 

 

 新歓は部活・サークルにとって、日頃の活動の成果を披露して奈良女の活発なサークル活動の魅力を新入生に伝え、ともに活動を担う仲間として迎え入れるという死活的に重要なとりくみです。昨年、大学当局による「新方針」導入をはじめとする一切の規制を撤廃して対面での新歓行事を成功させてきたことにふまえ、今年の新歓も大成功させていきましょう!

 こうしたとりくみを通じて、部活・サークル間の連帯を強くし、奈良女の自由なサークル活動・自治活動をさらに活発なものにしていきましょう。

  

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全国の学生と連帯して、学生自治・サークル活動規制に反対しよう!

改定国立大学法人法の施行に反対する声をあげていこう!

 

 

 いま全国の大学で、学生の自主的な活動に対する規制・統制が強まっています。立て看板の設置禁止や掲示・チラシ配布に関する規制の強化、サークル・自治活動に教室を使わせないなど、自由で創造的なサークル活動を発展させるために日々励んでいる学生を大学当局が踏みつけるような事態が続出しているのです。

 愛知大学では大学当局が、学園祭実現や学費値上げ阻止のために奮闘し・反戦平和の運動にも積極的にとりくんできた自治会役員を「退学処分」にし、学生自治会に対して「非公認」を通告してきました。同時に、愛大当局は政府に批判的な研究を行ってきた学術研究サークルを、「厚生補導」という政府・文科省の強調する概念に照らして活動内容が不適切という理由で事実上の解散に追い込んだのです。これらの事態は「思想・信条の自由」や「表現の自由」を踏みにじるファシズム的な暴挙にほかなりません。愛大生は全国の学生の先頭で、自由で自主的な自治会運動とサークル活動を守り抜くために奮闘しています。奈良女からも愛大生と連帯しよう!

 昨年12月、岸田政権は改定国立大学法人法を成立させました。この法改定の核心は、文科相が認可する学外役員が多数を占める「運営方針会議」の設置を各大学に義務付け、この会議に大学の教育・研究方針や人事などの重要事項すべてを決定する権限を与えることにあります。政府・文科省は大学を軍事研究や国策研究の拠点につくりかえるために、軍事研究に反対する教職員や反戦の声をあげる学生を大学から排除することを狙って、各大学に対する政府の統制・支配を一挙に強化しようとしているのです。まさに愛大で起きていることはその先取りにほかなりません。全国の学生や心ある教職員のみなさんと連帯して、改定国立大学法人法の施行に反対しよう!

  

第73回恋都祭を奈良女生みんなの力でもりあげよう!

 

 昨年はついに一切の規制なしでの恋都祭を実現してきました。コロナ下で一度断絶してしまった対面での恋都祭を、恋都実さんを中心に部活・サークルみんなの力で新たにつくりだしてきたのはとても画期的なことです。

 この成果にふまえて、今年も奈良女生みんなの力で〈自治と文化の祭典〉である恋都祭を大いにもりあげていきましょう。そのために学生自治会として、恋都実さんと参加する部活・サークルを支援していきます。

 

 

学費値上げと教育予算削減に反対し、必要とする全ての学生に対する学費の減額・無償化を求めよう! 物価高騰に苦しむ学生への支援強化を実現しよう! 

 

 食料品や電気・ガス代などの空前の物価高騰によって、学生や労働者の困窮はより一層深刻になっています。昨年、自治会執行部が実施したアンケートでは9割近くの奈良女生が物価高を実感していると回答し、節約のために「一日一食にしている」「エアコンを使わない」という切実な声が多く寄せられました。このまま黙っていては私たちの生活は苦しくなるばかりです。

 岸田政権は物価高に苦しむ学生・労働者への支援はなおざりにしながら、大軍拡に多額の税金を投入しています。政府は24年度予算で過去最大の8兆円もの軍事費を計上して長射程ミサイル購入や辺野古新基地建設をすすめる他方で、光熱費高騰に苦しむ国立大学に対しては運営費交付金を減額したまま据え置いているのです。

 

 こうした政策のツケを学費値上げというかたちで、物価高騰と高学費に苦しむ学生や保護者に転嫁することは許せません。アンケートでも8割の奈良女生が学費値上げに反対しています。全国の学生と連帯して、学費値上げと政府の教育予算削減に反対する声をあげていきましょう! 政府・大学に学費の減額・無償化と困窮する学生への支援強化を求める声をあげていこう!

 

学内諸施設・諸制度の改善を求めよう!

 

 多くの奈良女生が日々実感しているように、奈良女の学修環境やサークル・部活動の環境はとても厳しいものです。

 昨年実施したアンケートでは、「学内Wi-Fi環境の改善」「履修登録期間の延長」「LMS・Campusmateの改善」を求める声が非常に多く寄せられました。また、老朽化した体育館や部室など設備の改善を要望する声もあがっています。

 奈良女生みんなで団結し、大学当局に対して粘り強く諸施設・諸制度の改善を求めていきましょう!

 

奈良女から戦争とファシズムに反対する声をあげていこう!

 

 

 

 いま世界中で戦火が噴きあがっています。中東ではイスラエル軍がガザ全土を包囲し、激しい攻撃を強行しています。昨年10月以降、2万3000人以上のパレスチナ人が殺害されました。またウクライナでは、プーチン政権の放った侵略軍がウクライナ全土に対するミサイル攻撃を続けています。

 ここ東アジアにおいても、台湾や朝鮮半島を焦点としてアメリカと中国・ロシアとの角逐が日々激しくなり、戦乱の危機が高まっています。このなかでアメリカと安保同盟を結ぶ日本の岸田政権は大軍拡と「戦争放棄」を否定する改憲に突き進んでいるのです。

 まさに〈戦争の時代〉とも言うべきなかで、この現実を変えていく力は自国政府の戦争政策に反対する学生や労働者、民衆の国境を越えた団結にこそあるのではないでしょうか。奈良女学生自治会は戦後直後に、二度と学生が学業半ばで戦争に動員されることを許さないという決意で結成されました。この原点を貫いて、戦争とファシズムに反対する声を大きくまきおこしていきましょう!